H.O SOFT 25周年記念作品「MIDORU STAR」
昨年は、僕がプログラムを始めて25周年の記念すべき年でした。そして、双子の兄と「H.O SOFT」(H.Oは本名のイニシャル)という名前でゲームを作りはじめてからも、同じ年月がたった事になります。
で、だいたいこういう記念すべき時には、何かを作って記念とするのが常なのですが、どうにも最近忙しく、そもそも20周年の時にも何もやっていないので、まあいいか、とか思っていたものの、やっぱり何かやっておきたいなあ……と思い、突貫で記念作品を作りはじめたのが去年の年末。
……が、忙しいやらなんやら、色々な事情もあり、2009年の公開は間に合わず、そのままズルズルと年が明けて、今日まで来てしまったわけですが、ようやく本日、お見せする事が出来る状態になりました。
さあ、お待たせしました(誰も待ってませんが)、25周年記念作品「MIDORU STAR」です!
MIDORU STAR特設ページ
MIDORU STARは、(おおむね)25年前、SHARPのX1という8bitパソコン(マイコン)用に、小学校6年生の頃に初めて作ったRPGで、今回は、そのMIDORU STARを、今のPCで動くように作りなおしてみました。
プログラムはAction Script 3(つまりFlash)で総書き換え&ほぼ完全移植、グラフィックは現在漫画家の兄が昨年からパワーをためて(?)1日で描きあげ、サウンドは当時のモノを完全再現、という、超豪華(?)仕様です。
※ちなみに、タイトルは「MIDDLE STAR」のスペルミスだと思われますが、小学生なのでこのへんはしょうがないところです。このあたりの事情は、自分が以前作った、作品紹介ページを参照してください。
プレイしてみるとわかりますが、完全なクソゲーです。というか、ゲームにすらなっていません。あらゆる物事がランダムで決定し、ラスボスの登場自体もランダム。というか、ラスボスの体力も完全ランダム(0?2000)。マップの壁に当たるかどうかもランダム(というか、マップが存在せず、ランダムで「前に壁があります」と出るだけ)と、どうやって楽しめばいいのかサッパリわからない有様。
しかしこれでも当時は、結構頑張って絵を描いて、様々なイベント(110歩歩くと十字架が手に入ってLIFEアップだとか、放置していると時間がたって、主人公がトシをとっていって、やがて孫に代替わりするとか)を組み込んで、一応エンディングまで作って、満足していたような気がします。
また、MIDORU STARは、当時のRPGの二大勢力であるブラックオニキスとハイドライドの影響をうけており(Xanaduは発売前)、登場する敵はブラックオニキス、画面レイアウトはハイドライドを元にしていると思われます。
わかる人だけにわかるソースコードはコチラ。→MIDORU STARソース
グラフィックを25年前のものにしたものはコチラ。→オリジナル画像版MIDORU STAR
以下、MIDORU STARの無駄に充実しているスポイラー(攻略情報)です。
- 敵は「スライム」「コボルト」「ファイヤー」の3種類とボス「スタードラゴン」
- スライムは1/80で出現、LIFE50、戦闘ターン毎「0?2主人公LIFE減、0?2敵LIFE減」、勝利時主人公LIFE40増
- コボルトは1/100で出現、LIFE10、戦闘ターン毎「1主人公LIFE減、0?10敵LIFE減」、勝利時主人公LIFE30増
- ファイヤーは1/900で出現、LIFE100、戦闘ターン毎「3主人公LIFE減、0?2敵LIFE減」、勝利時主人公LIFE30増
- スタードラゴンは1/265500で出現?、LIFE0?2000、戦闘ターン毎「0?10主人公LIFE減、敵LIFE減は以下参照」
- 主人公LIFE600以上:敵LIFE0?9減
- 主人公LIFE300以上:敵LIFE0?7減
- 主人公LIFE100以上:敵LIFE0?5減
- それ以外:敵LIFE0?3減
- 戦闘ターンは一律10回。勝敗がつかない場合敵LIFEは持ち越し(ボス以外)
- 歩数イベントは以下のとおり
- 110歩で十字架:LIFE200増
- 500歩で本:LIFE10増、DEX150増
- 690歩で剣:STR120増、LIFE95増
- 800歩で楯:LIFE300増
- 放置イベント(年齢イベント)は以下のとおり
- 9000ループで20歳
- 19000ループで40歳
- 29000ループで60歳(孫に代替わり。子は??)
- その他のイベントは以下のとおり
- 1/300で木が出現:LIFE0?80増、DEX12増
- 主人公LIFEが56、116、328の時に金塊が表示:表示されるだけ(!?)
- 1/30で壁にぶつかる:LIFE3減
- STR、DEXのパラメータは使われていない
- 戦闘時に1以上の数字を入れると逃げられるのは単なるバグ(そのまま仕様にした)
これに加えてタイトル、エンディングのロジックも加えて100行くらいにおさまっているのは、まあよくやってるなあ、とは思いますが、こんなんでゲームになると考えているのも微笑ましいですね。
上記のような有様のため、おそらく通常の方法ではエンディングは見られないと思いますので、戦闘の入力時に「ending」(念の為隠してあるので選択して読んでください)と入力すると、いきなりエンディングになりますので、もしこんなゲームでもエンディングを見たい、という方はお試しください。
さて、25年はあっというまでしたが、これから先25年、何を作っていきましょうかね。多分、仕事、プライベートに関わらず、死ぬまで何か作ってる気がしますので、これからもあたたかい目で見守ってください。
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